施設内新聞「ぽっかぽか」18年6月号

 老化の源はのどにあり、歌を歌うと健康に良い 

 

のど仏のやや下にある声帯。声帯そのものも筋肉の一つで、声帯を開いたり閉じたりする筋肉を「内咽頭筋」と言います。これらの筋肉が元気で声帯をぴったりと閉じることが出来れば、健康的な声を出し続けることが出来ます。しかし、筋肉が老化すると声帯がきちんと閉まらなくなり、声に異常が出てきます。高い声が出しにくい・音程が変化する・声がかすれる・大きな声が出しにくいなどの現象は声帯の老化が原因で起こるのです。

 

声帯が老化してうまく閉じなくなると、体に力が入らなくなります。また、のどの筋肉が老化してしまうと食べ物が飲みにくくなってしまいます。声帯がきちんと閉じなくなることで隙間から気管に異物が入りやすくなります。これがいわゆる「誤嚥」です。

のどの老化が原因で気管や肺に入った異物が炎症を起こし、「誤嚥性肺炎」を引き起こすこともあり、声帯の老化が身体中の老化につながるのです。

 

―― のどの老化のチェック ――

大きく息を吸って、出しやすい声で「あー」と一息で出来るだけ長く声を出してみましょう。男性は15秒、女性は12秒、声が続くかどうかが老化の目安となります。

 

―― のどの老化防止 ――

声帯の筋肉を鍛えることで、のどの老化を防止することが出来ます。これには声を出すことが一番。歌を歌うこともトレーニングの一つです。

 

声を使う生活を心掛けることが、認知症予防や健康維持に繋がります。

 

                    看護主任 中本

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