施設内新聞「ぽっかぽか」15年8月号

ロコモティブシンドローム

 

ロコモティブシンドロームとは…身体を動かすのに必要な器官に障害が起こり、自分で移動する能力が低下して要介護になる危険度が高い諸症状のことをいいます。
例えば歩く場合、目などから入ってくる外界の情報を脳で受け止め、状況を判断した上で動作の指令を発し、神経がそれを手足に伝えて関節や筋肉を動かすというように、一連の器官が協調して働いています。そのため、歩行困難の原因を考える場合、単に骨、関節、筋肉の衰えだけにとどまらず、感覚器や神経などの働きも含めて捉える必要があるという事になります。
ロコモティブシンドロームは、特に高齢者において要支援・要介護に至る前の健康寿命をいかにして長く保つかという視点から、各器官の機能低下だけでなく、全身的な協調性に着目するものです。
ロコモティブシンドロームかどうかのチェックポイントとして、日本整形外科学会が挙げているポイントは次の7点あります。皆さん是非確認してみて下さい。

 

(1)片脚立ちで靴下がはけない
(2)家のなかでつまずいたり滑ったりする
(3)階段を上るのに手すりが必要である
(4)横断歩道を青信号で渡りきれない
(5)15分ぐらい続けて歩けない
(6)2キログラム程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
(7)(布団の上げ下ろしなど)家のやや重い仕事が困難である

 

どうだったでしょうか?
1つでもあてはまればロコモの心配が必要です。

 

機能訓練 中田 真甫

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