下肢静脈瘤レーザー治療・高周波(ラジオ波)治療について

下肢静脈瘤の手術治療について

下肢静脈瘤の手術治療は、従来静脈瘤の原因となる静脈を抜去するストリッピング手術が基本でした。最近は、レーザーや高周波を用いた血管内治療が保険診療で認められるようになり、より小さな傷で痛みの少ない体に優しい治療が可能となっています。以前は、保険適応が認可された血管内治療に用いられる装置がレーザーしかなかったので血管内レーザー治療や下肢静脈瘤レーザー治療と言われていましたが、2014年に高周波(ラジオ波)治療が新たに保険適応が認可となり現在は「下肢静脈瘤血管内焼灼術」と統一して呼ばれるようになりました。

従来のレーザー治療

2011年にレーザー治療が保険適用になりました。当時、使用できるレーザー装置は波長980nmレーザーのみでした。ストリッピング手術に比べ、レーザー治療は局所麻酔で日帰り治療ができ、痛みが少ないという期待が持たれましたが、一部の方に治療した部分に痛みがでたり、広範囲に皮下出血がおこることが問題となっていました。

新しいレーザー治療と高周波(ラジオ波)治療

2014年に2つの新しい下肢静脈瘤の治療が保険適用となりました。1つは波長1470nmレーザーによるレーザー治療、もう1つは高周波治療で、ラジオ波治療とも呼ばれています。 新しく保険適用となった2つの治療はどちらも、従来の波長980nmレーザーと較べて治療後の痛みや皮下出血が非常に少なくなっています。 どちらも厚生労働省が正式に認可した治療であり、「下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術実施施設」であれば保険診療で治療をうけることができます。

レーザー治療と高周波(ラジオ波)治療の違い

レーザー治療の方法は、下肢静脈瘤の原因である静脈に光ファイバーを入れます。そして、下肢静脈瘤の原因となっている静脈を上流からレーザーで照射して、血管を閉じていきます。 現在だと、波長1470nmのレーザーが保険適用の認可がおり、下肢静脈瘤の治療がより快適になりました。

一方、高周波とは、周波数30〜300メガヘルツの電磁波のことを指します。高周波は、治療したい静脈を電極を挟み込むように付けて電流を流し加熱していきます。電流が導体(静脈)を流れる際に電気抵抗によって熱が発生します。この熱を利用して悪さをしている静脈を閉じていくのです。高周波治療は、身体への負担も限りなく少なく、完全に静脈内の逆流防止弁の追われた血管だけを治療することができるのです。米国では下肢静脈瘤治療を受ける患者さんの約半数が高周波治療を受けており、安全性や治療効果は十分に実証されています。

レーザー治療も高周波治療も血管を焼いて閉じるという点においては全く同じです。レーザーで焼くか高周波で焼くかだけの違いで、新しい波長1470nmレーザーと高周波ではその治療の効果や手術の痛みや皮下出血などの副作用に差は認められません。つまり、どちらの治療にも優劣はないということです。

日帰り手術について

欧米では多くの手術が「日帰り」で行われています。「日帰り」手術は、①入院が不要、②医療費が安く済む、③身体への負担が少なく早く社会復帰ができるという三つの大きなメリットがあります。レーザーや高周波を用いた血管内治療では手術直後から歩行や飲食が可能ですので入院の必要はありません。下肢静脈瘤の手術が「日帰り」で可能になれば、これまで仕事や家事で手術をためらっていた方も治療をうけることが可能となります。

レーザー治療と高周波(ラジオ波)治療の費用

レーザーや高周波による血管内治療は健康保険が適用されます。レーザーの場合は、健康保険が適用されるのは国に認可されたレーザーを使用する場合だけです。それ以外の未認可のレーザーを使用すると健康保険が適用されません。高周波による手術は全て健康保険が適用されます。同時に複数の静脈を治療する場合、硬化療法や静脈瘤の切除を同時に行う場合でも健康保険が適用されます。当院の場合、保険診療で3割負担の場合、ストリッピング手術で約6万円、高周波やレーザーによる血管内治療で約6万5千円の自己負担が必要です。1割負担の方は3分の1になります。

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