関節リウマチ
関節の腫れ、血清反応(RF、抗CCP抗体)陽性、炎症反応(CRP、ESR)陽性などで診断しますが、血清反応陰性、炎症反応陰性の方もいますので症状、画像所見などから総合的に判断します。薬物治療は主にメトトレキサート(免疫抑制薬)から開始しますが、患者さんに合わせて免疫調節薬、ステロイド薬などを組み合わせて行っています。最近は生物学的製剤(注射)やJAK阻害薬(経口)という、とても効果的な薬剤がありますので必要に応じておすすめします。
膠原病(SLE、シェーグレン症候群、強皮症など)
関節リウマチを合併することがあります。臨床症状、抗核抗体、特異抗体などから診断します。精査が必要な場合は連携病院に紹介し、維持療法を当院で行っています。
脊椎関節炎(強直性脊椎炎、関節症性乾癬など)
関節リウマチとの鑑別を要することがあります。脊椎症状(頚部痛、腰痛、臀部痛)、手指・足趾関節炎、皮疹、爪症状などを生じることがあります。免疫抑制薬や生物学的製剤で治療することがあります。
リウマチ性多発筋痛症
頚部から肩痛、大腿痛を生じて高い炎症反応を示すことがあります。関節リウマチに移行することがあります。ステロイド治療が中心です。
結晶性関節炎(痛風、偽痛風)
膝、足首、手首、足趾などに関節炎を生じて、高い炎症反応を示すことがあります。関節液を穿刺して結晶の有無を調べることがあります。非ステロイド性抗炎症薬、高尿酸血症薬などで治療します。
変形性関節症(足、膝、股、手、肘、肩)
進行度に応じて薬物治療、装具療法、注射療法を行います。手術治療が必要な場合は、患者さんの希望に合わせて連携病院に紹介します。
足の疾患(外反母趾、扁平足、外脛骨障害、モートン病など)
関節リウマチは外反母趾、扁平足、足底胼胝など足の障害をきたしやすい病気です。注射・ブロック療法、装具療法(アーチサポート、靴作成)にくわえて必要に応じて連携病院で手術治療を行っています。
その他の整形外科疾患
骨粗鬆症、脊椎疾患、スポーツ障害
外傷(骨折、脱臼、捻挫)、創傷の処置
交通事故、労災事故
診療情報を取得・活用し質の高い医療を実施する体制について
当院では、施設基準を満たす医療機関として、初診時に患者様の同意を得て診療情報を取得し、それらを診療に活用し、更なる質の高い医療の提供に努めてまいります。 また、正確な診療情報を取得・活用するため、マイナ保険証の利用にご協力をお願い致します。
上記の体制により、令和6年1月より、医療情報・システム基盤整備体制充実加算として、初診時のみ以下の点数を算定します。
医療情報・システム基盤整備体制充実加算 1
(初診時マイナ保険証を利用しなかった場合):4点
医療情報・システム基盤整備体制充実加算 2
(初診時マイナ保険証を利用した場合):2点